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過去の放送

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2017年6月25日放送 山元加津子さん(第2038回)

会場
菊川文化会館アエル(菊川市)
講師
作家・エッセイスト 山元加津子

講師紹介

1957年、金沢市生まれ。
富山大学理学部卒業後、小学校の先生を経て、
2014年3月まで石川県内の特別支援学校に勤務。
現在は作家、エッセイストとして活動。
旅行記、イラストなどの制作も行っている。


ポイント第2038回「みんなひとつ」

私は「銀河の雫」というドキュメンタリー映画を作りました。

これはネパールで撮影したものです。

なぜネパールなのかという事を私の体験とともにお話します。

私は子どもの頃、ぼうっとしていることが多く、

虫や動植物などを見ているのが大好きでした。

友達と遊ぶ事もありましたが、運動神経が悪くて

鬼ごっこをしてもずっと私が鬼のまま。

友達もおもしろくなくなり迷惑をかけていました。

だから虫とかを見ている方が好きでした。

それから、私はうんちを見るのも好きでした。

ある時、祖母に面倒をみてもらっていると

私が急にいなくなったそうです。

祖母が「便所に落ちたんじゃないか?」と心配していると、

私は便所の中を覗き込んでいたそうです。

私は祖母に聞きました。

「なぜ一杯だったうんちが無くなったの?」

「汲み取ったから。」

「そのうんちはどこにいったの?」

「地球上には動物が一杯いるからそのうんちで一杯なの?」

祖母は「変な子だなあ。」と心配したそうです。

母と買い物に行った時も、

かたつむりが道を横断しているところを応援したりしていたそうです。

そんな私を近所の人も「変わった子だなあ。」と言っていました。

私は悲しくなり父に相談しました。

でも父は「かっこちゃんは、かっこちゃんのままでいいんだよ。」と言ってくれました。

私は安心してそれからも自然を観察する事に熱心だったようです。

そして自然を観察していると色んなことが分かって来ました。

桜の花びらが散っても銀杏の葉っぱが落ちても

ミミズやダンゴ虫がそれを食べうんちをしてまた大地に帰っていく。

「宇宙ってうまくできてるなあ。」、

そして「みんな平等なんだなあ。」と思いました。

今から十数年前ネパールを旅行している時、

ギータちゃんという現地を案内する人に出会いました。

彼女はこう言いました。

「この世の中はすべて同じ、平等なんですよ。」と。

私が子どもの頃から考えていた事と一緒でした。

私が彼女に色々な事を話したら

「そのとおりですよ。」と受け入れてくれるのです。

「目の前の犬がおなかを空かしていたら食べ物をあげよう。

傷ついた人がいたら助けてあげよう。

この世の中はすべて平等だから。」と。

そんなネパールで大地震が起こりました。

私はとにかく現地に向かいました。

そしてお葬式にも立ち会いました。

亡くなった方を布で木に巻いて燃やし、川に流します。

私は涙が止まりませんでした。

そんな私を見て近くにいた見ず知らずのおばあさんが

私を抱きしめてくれました。

目の前で悲しんでいる人がいれば優しくしてあげる。

ネパールの人はみんなそれが当たり前のように育っています。

映画では「みんな一緒、みんなひとつだ。」

という考えをもつネパールの人を描きました。

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