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過去の放送

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2011年10月22日放送 白石豊さん(第1760回)

会場
浜松市立青少年の家
講師
福島大学教授 白石豊

講師紹介

1954年岐阜県生まれ。
筑波大学大学院体育研究科修了。
現在、福島大学人間発達文化学類教授、福島大学附属中学校校長。
サッカー日本代表岡田武史元監督のチーム作りをメンタル面でサポートした。
多くのトップアスリートのメンタルの指導も行っている。

番組で紹介した本

本番に強くなる
著:白石豊
筑摩書房(税込:1,575円)


ポイント第1760回「本番に強くなる」

試験や、スポーツなど、様々な場面で経験するプレッシャーに打ち勝つにはどうすればいいのでしょうか。
体操選手として本番に強くなかった私は、現役引退後40年間、メンタルトレーニングを勉強してきました。
その結果、集中力も、感情のコントロールも、自信の持ち方も、全て練習で身につくことが分かりました。

巨人のⅤ9時代に活躍した長嶋茂雄さんが、ここで打ってほしいと思うときに必ず打ったのは、なぜなのでしょうか。
彼は、プレッシャーがかかるほど燃えてきて「よし、来た!」とつぶやいていたそうです。
ここに第一のヒントがあります。
プレッシャーがかかると、
身体に「手足が固くなる」「心臓がバクバクする」「お腹が痛くなる」などの変化が表れますが、
その裏には「どうしよう」というマイナスの感情が潜んでいます。
そんな時は長嶋さん風に「よし、来た!」とやってください。
不思議とそれだけで楽になります。
プレッシャーを主観的でなく、客観的に突き放して見たからです。

もう一つの方法は、プレッシャーの正体を知ることです。
環境の変化や周囲の目など外側からのプレッシャーは、
変えられないものですから、「受け入れる」ことが大事です。
ゴルフの宮里藍選手は、風の強い沖縄県出身です。
他の選手が試合の当日風が吹いているととても嫌がるのに、
彼女は、「ラッキー」と言って、必ず好スコアで回ってくるのです。
周りが嫌がることを好きになる。
これで外からのプレッシャーは何とかなります。

厄介なのは、内からのプレッシャーです。
emotion(感情)をコントロールするにはmotion(行動、姿勢)を整えることです。
しぐさ、目線、言葉、などを意識的に作ることで、緊張、びびり、怒り、あきらめと言った悪い感情を排除して、
チャレンジの姿勢だけを残すようにします。

まず、おへそに手を当てて、その裏側の腰骨をぐいっと前に出してください。
目線を水平よりも少し上げて、上半身は柔らかく、
下半身はコンクリートが詰まっているように固めて、不動体を作ります。

そして、顔は笑顔。
最後に、ポジティブセルフトーク、つまり自分への応援の言葉を考えます。
阪神タイガースの下柳選手は、私が教えた「前後裁断」という言葉を、グローブに刺繍して、
それを見ながらマウンドで投げています。
皆さんも自分なりの言葉を見つけてください。

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