テレビ寺子屋毎週日曜日 午前6時30分~

トップへ戻る

公開録画会場 随時募集中!

全国の放送予定はこちら

  • お知らせ
  • 寺子屋の歩み
  • 次回の寺子屋
  • 講師紹介
  • 過去の放送
  • 会場募集
  • ご意見・ご感想

次回の放送

次回の放送

2017年3月26日放送 鈴木一光さん(第2026回)

会場
麁玉小学校(浜松市)
講師
児童健全育成推進財団理事長 鈴木一光

講師紹介

1947年生まれ。
明治大学法学部卒業。
児童指導員として、日本教育開発センターに勤務の後、
社団法人全国児童館連合会(2000年4月より財団法人
児童健全育成推進財団となる)に勤務し、現在に至る。


ポイント第2026回「マシュマロ・テスト」

仮の話ですが、

今私が皆さんに「10万円を差し上げます。

ただ、もう1年待ってもらえれば

倍の20万円差し上げます」と言ったらどうしますか?

マシュマロ・テストという言葉は耳慣れないかも知れませんが、

アメリカの心理学者であるウォルター・一ミッシェルという人が

1960年代に行った試験です。

4歳の子どもに、「マシュマロを1つあげるけど、

先生が戻ってくるまで20分待てたらもう1つあげる」と言って

部屋を出て行くのです。

すると、待てること待てない子が分かれます。

待てた子どもは先生が戻ってくるまでの間、

マシュマロを見ないで天井を眺めたり、歌を歌ったりしていました。

待てなかった子はマシュマロをずっと見続けていたり、

手でさわったりしていました。

ここで待てた子というのは欲求充足の先延ばしが出来たのです。

対象物から気をそらすことが出来たからです。

ミッシェルさんはこの後、追跡調査をしました。

すると、待てた子たちは学校へ上がってからの成績もよく、

スポーツや地域の活動でもリーダーになっていく割合が

多いことが分かったのです。

調査は5500人を対象に、60年間に渡り、

少年期、青年期、壮年期まで調べました。

そして、4歳でマシュマロを20分待てた子どもは

その時々で希望の進路に進み、犯罪に手を染めることも少なく、

結婚も順当、肥満度も少ないと言うことわかってきました。

待てなかった子どもは感情に非常に忠実に生きていました。

そして、中年期に脳の構造を調べてみると、

待てた子どもは大脳皮質の中で最後に発達した前頭前野という、

ものを考えたり調整力を司ったりする部分が

発達していることがわかりました。

感情の部分は扁桃体と言い、

動物が本能的に生命の危機を感じてすぐに逃げるとか、

おいしいものが餌を見たらすぐにかみつくとか、

古くからある脳の機能です。

それは否定されるものではありませんが、

集団で生きることを選択した人間は、

気持ちの赴くままで行動するとうまくいかないことが多いものです。

「ここは少し我慢だ」とか、「これは後回しに」とか、

前頭前野の働きが大事になってきます。

しかし、4歳ですべてが決まってしまうわけではなく、

自制心には可塑性もあるので周りの協力や自身の努力で

変化することも出来ると言われています。

ページの先頭へ