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次回の放送

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2017年12月17日放送 有森裕子さん(第2061回)

会場
焼津文化会館(焼津市)
講師
元マラソン選手 有森裕子

講師紹介

1966年岡山県生まれ。
バルセロナ五輪の女子マラソンで銀メダル、
アトランタ五輪では銅メダルを獲得。
2007年に引退し、
現在は「ハート・オブ・ゴールド」代表理事、
「スペシャルオリンピックス日本」代表理事などを務める。


ポイント第2061回「スポーツを社会にいかす」

私は2007年にアスリートを引退しました。

その頃からスポーツは社会に対して、人生に対して、

また子どもに対しての関わりを急激に加速してきているように感じます。

2020年に東京オリンピック、パラリンピックが開催されるというのも

大きな影響があるのかもしれません。

私はスポーツを通じて様々な活動をしていますが、

中でも世界組織を持つスポーツ活動である「スペシャルオリンピックス」を紹介したいと思います。

オリンピックやパラリンピックは一般的に知られていますが、

スペシャルオリンピックスはパラリンピックと同じだと思っている人が多いです。

パラリンピックは身体障害、つまり手足の欠損とか目が見えないというハンデを持つ人が対象です。

これに対しスペシャルオリンピックスは知的障害がある人が対象となります。

「オリンピック」ではなく「オリンピックス」と最後に「ス」がつくのはなぜだと思いますか?

オリンピックやパラリンピックはあくまでもひとつの「大会」を指しますが、

スペシャルオリンピックスは知的障害をもつ人々が

スポーツプログラムを通じて社会と関わっていくという「活動」の事を指しているからです。

もちろんスペシャルオリンピックスにも全国大会、世界大会があり、

世界大会はオリンピック、パラリンピックの前年に開催されます。

競技は障害のレベルによって階級を分け、

最少で二人から最高六人までの組に分けて行います。

入賞は六位以上ですから全ての選手が入賞するのです。

金銀銅のメダルが貰えなくても、四位以下は入賞リボンが貰えます。

これを私達は「全員表彰」と呼んでいます。

知的障害を持った選手たちはメダルやリボンを貰う事によって

競技にチャレンジしたことを自己確認できます。

知的障害がある人のマラソン世界記録はどのくらいだと思いますか?

なんと2時間30分を切るタイムです。

これを聞いてすごいと思う人は多いと思います。

なぜなら、彼らは「できない」と思われているからです。

彼らの能力は周りの人たちが決めてしまいます。

でも、彼らは「できない」のではありません、「やらせてもらえていない」だけなのです。

機会がないとできるかどうかもわかりませんよね。

健常者は学校などで様々な機会を与えられて能力に気付き、

発揮できる場を自分で探していきます。

スペシャルオリンピックスの持つ意義はそういった壁を取り払い、

社会を一つにするところにあると思います。

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