2023年度は南西アジアのパキスタン・イスラム共和国の子どもたちを支援してまいります。
パキスタンは南アジアに位置するイスラム国家で、インド、アフガニスタン、イラン、中国と国境を接しています。ギリシャ文化と仏教美術が融合した「ガンダーラ美術」は、中国を経由して日本にも伝わりました。
今日、パキスタンは世界第5位の人口を抱え、その45%が18才以下の若者です。主要産業の農業には労働人口の37%が従事し、コメと綿花の生産量は世界第5位です。2021年のGDP成長率は6.5%で、マイナス成長を記録した2020年に比べ持ち直したものの、経済は依然として危機的状況にあります。
また、2022年のモンスーン期には過去30年における平均降水量の3倍の雨が南部に降り、大洪水によって国土の3分の1が水没しました。
国家非常事態が宣言されてから4か月以上が経過した2023年1月時点でも、最大400万人の子どもたちが洪水によって汚染された水の近くで生活し、呼吸器疾患や、マラリアやデング熱など水を媒介とする感染症、重度の急性栄養不良に苦しんでいます。
新型コロナウィルスや気候変動などに翻弄され続ける子どもたちを守るために、皆様のご理解とご支援をお願いいたします。
FNSチャリティキャンペーンは、1974年にユニセフと協力し、フジテレビ系列28局によって立ち上がった国際社会への貢献活動の一つで、2023年度には50周年を迎えます。
FNSチャリティキャンペーンの支援テーマは、『世界の子どもたちの笑顔のために』。ご支援くださる皆様と一緒に、一人でも多くの世界の子どもたちが『笑顔』を取り戻せるよう、貧困・差別・HIV/エイズに苦しむ子どもたちの手助けになるよう支援活動を続けてまいります。
皆様方のご理解と、温かいご支援を心よりお願いいたします。