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2013年12月28日放送 アグネス・チャンさん(第1869回)

会場
大井川公民館(焼津市)
講師
歌手・教育学博士 アグネス・チャン

講師紹介

香港生まれ。1972年「ひなげしの花」で日本デビュー。
上智大学、トロント大学を経て米国スタンフォード大学へ。
現在、歌手活動のほか、ユニセフアジア親善大使、
日本対がん協会「ほほえみ大使」などとして活躍。


ポイント第1869回「アグネスのナイジェリア視察」

2013年に、ユニセフのミッションでナイジェリアに行って来ました。
ナイジェリアはアフリカの中では南アフリカと並びもっとも発展している国と言われます。
しかも、石油の産地であり、豊かなイメージがあります。

韓国や中国は近年アフリカに投資、
欧米は資源を買い付け、日本もそれに準じてきました。
しかし、なかなか成果がでず、日本で先ごろ行われた国際会議で、
援助の方法を見直して現地の子どもたちが苦しまないような方法を考えようということになりました。
そうした意味で現状をしっかり見るためのナイジェリア訪問でした。

ナイジェリアは日本よりも人口が多く1億6千万人です。
アフリカの4分の1がナイジェリア人ということになります。
今回訪ねたのはラゴスでした。
私は北部や中部の首都アブジャのほうに行きたかったのですが北部も中部も内戦やテロがひどく、
危険ということで行けませんでした。
ナイジェリアが世界的に注目されているのは治安の悪さです。
ラゴスでもカージャックと言われる車を狙った強盗や誘拐事件が頻発しています。

街の写真を見ると、高速道路が走り、高層ビル群が見えますが、
手前にはスラムが広がっています。
ラゴスでは今、7割の人がスラムの住民です。
そして国民の7割が1日の生活費が1ドル以下で、食べることもままなりません。
治安の悪さはそれが原因です。

北部では温暖化の影響で雨が降らず、自給自足の生活が出来ません。
国はなにもしてくれず、そこにはイスラム主義の人たちが入って
「自分たちが支配すればもっとうまくいく」などと言い、内戦の火種を作っています。
ナイジェリアの石油の恵みは、ジェット機で奥さんがロンドンに買い物に行くような
ごく一部の富裕層にしか与えられません。

そして今、出生届も出ていない子供が6割いると言われます。
ユニセフはそのことを重く見て、届を出してもらうよう、働きかけています。
正確な人数が分かれば、国も、もっと近くに学校を作るようになるはずです。
そうすることで人を成長させ、国に発展してもらう。
それは、戦後、アジアを中心に展開した、日本型の応援の形ではないかと思います。

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