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過去の放送

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2014年3月29日放送 小菅正夫さん(第1881回)

会場
広見小学校(富士市)
講師
旭山動物園元園長 小菅正夫

講師紹介

1948年北海道生まれ。
北海道大学獣医学部卒業後、旭川市旭山動物園に獣医師として勤務。
飼育係長、副園長を経て1995年園長に就任。
現在は札幌市環境局参与円山動物園担当。


ポイント第1881回「群れの中で育つニホンザル」

サル学の研究を始めたのは日本人が最初で、京都大学にいた今西錦司先生でした。
研究のきっかけは、サルの群れにはある秩序が存在するのではないかということからでした。

シカの群れには秩序はありません。
ただ集まっているだけです。
サルの群れを見ると、真ん中にボスのサル、その回りに大人のメスザル、
メスの近くに子どもだけのグループがあって、そのさらに外側に若いオスがいて、同心円状になっています。

そこには社会的なルールがあります。
ひとつは、人間と同じように皆が仲良くすること。
そしてケンカしても仲直りするにはどうするかというルールです。
そしてそのためには、子育てが重要な役割を果たしていました。

グルーミング(毛繕い)もその一つです。
お互いに毛を丁寧に手でほぐしながらごみなどを取ってあげる行為です。
朝起きて夕方寝るまでの間、空いている時間はほとんどこれをやっています。
これは、お互い仲良くするための努力です。
私はあなたのためにこうしていますよというシグナルです。

旭山動物園でもサル山で子どもが生まれました。
私はそれを、徹夜で見ていましたが、あまりにも早く軽い出産で、
気がついたらもうお母さんが子どもを胸に抱いていました。

お母さんは24時間ずっと赤ちゃんを胸に抱いています。
そこは暖かく、柔らかく、心臓の心地いい音が聞こえる安心な場所です。
お母さんが活動するときは、赤ちゃんは両手両足でしっかりと胸にしがみついています。
そして常におっぱいを口にくわえています。

子どもが成長するとよそに行きたくなり、離れようとしますが、
時期が早いと、お母さんは尻尾や足をつかんで行かせません。
やがてその時期が来ると、解放されて子どもたちだけの輪が出来ます。
そこにはもうお母さんは介在しません。

やがてケンカが始まり、強い方が勝ちます。
そうすると、負けている方はギャーギャーと泣いて、助けを求めますが、
そこに子どもでも少し大きな先輩がいて、いじめている方をたしなめるのです。
子どもは子どもの群れの中で、仲良くすることやケンカを止める方法を学んでいくのです。

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