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過去の放送

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2015年3月 7日放送 多田千尋さん(第1927回)

会場
浜松学院大学付属幼稚園(浜松市)
講師
東京おもちゃ美術館館長 多田千尋

講師紹介

東京都生まれ。2008年東京おもちゃ美術館を創設。
館長を務めるかたわら、大学の講師なども兼任。
木のおもちゃを子育てに取り入れる「木育」を推進。
日本の材と、匠の技を生かすための活動もしている。


ポイント第1927回「東京おもちゃ美術館誕生秘話」

東京おもちゃ美術館は、30年前に私の父が作ったので、

この仕事だけは継ぎたくないと思っていました。

しかし、だんだんと年月を重ねるうちに

そんなに悪い仕事ではないのではと思うようになりました。

どうやって売り上げを伸ばすのかとか、

対前年比いくらとかそんなことばかりの世の中で、

父は純粋に子どもにとっていいおもちゃとは何かとか、

なぜ子どもは絵を描くのかといった事を言い続けていました。

筋の通ったその姿勢にひかれ、26歳で父の門をたたきました。

父は専門が美術教育で、

小学校の図工の先生などへの指導育成の立場でした。

昭和30年代ごろから、父はヨーロッパに目を向け、

ドイツ、フランス、デンマーク、ロシアと言った芸術先進国に研究に出かけて行きました。

初めは幼稚園や保育園で

どんな音楽や芸術教育がおこなわれているのかを視察していたのが、

ふと窓辺を見ると素敵なおもちゃ飾ってあり、

ピアノの上にも何気なくおもちゃが置かれている。

部屋で赤ちゃんが振っているガラガラも、すべてが素晴らしいデザインだった。

見続けるうち、父は、

人間が初めて出会う芸術とはおもちゃなのではないかと思い始めたそうです。

子どもはおもちゃでアートを感じ、堪能して、

その延長線上にルーブル美術館や、

ルノアールやピカソを鑑賞する目が育つのではと考えました。

そして、美術教育の専門家は、おもちゃをやることが必要だという気持ちになり、

日本に戻ると猛烈におもちゃを集め始めたのです。

おもちゃがアートであると感じたことから「美術館」と名付けたのです。

おもちゃ美術館のテーマは3つあります。

ひとつは、世界のおもちゃと友達になること。

そのためにはまず作って遊びます。

手ぶらで来ても1人1個は必ずおもちゃが作れます。

2つ目は借りて遊ぶこと。絵本は図書館で借りられますが、

おもちゃも借りられればいいとおもちゃライブラリーを始めました。

世界最高峰のおもちゃをお母さんが自由にアルバムから選んで

2週間家に持って帰れるようにしました。

これはお母さんたちがおもちゃを選ぶ確かな目を養うことが出来ます。

3つ目はおもちゃを直して遊ぶことです。

形あるものは壊れますが、壊れたら捨てるのでなく、

直すという価値観を子どもに知ってもらうためです。

おもちゃ病院を開き、高度経済成長を支えてきた年配の技術者の方たちが

”おもちゃドクター”として、日本のおもちゃを支えてくれました。

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