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過去の放送

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2019年9月15日放送 山田ルイ53世さん(第2147回)

会場
テレビ静岡(静岡市)
講師
タレント 山田ルイ53世

講師紹介

兵庫県出身。お笑いコンビ 髭男爵のツッコミ担当。
地元の名門中学に進学するも中途退学。
6年間の引きこもりを経験。大検合格を経て愛媛大学に入学。
その後中退し上京、芸人の道へ。

番組で紹介した本

「ヒキコモリ漂流記 完全版」 著:山田ルイ53世(KADOKAWA)

ポイント第2147回「キラキラする義務なんてない」

私は小学生時代、勉強もスポーツもできて児童会長までやっている、

学校ではいわゆる「優等生の山田くん」として有名な存在でした。

そんな小学校6年生の夏頃の話です。

休み時間にドッジボールをするため校庭に出ようとすると、

一人だけ教室に残って勉強している子がいました。

その子は、私がそれまで見たことのない問題集を手にして一生懸命勉強していました。

気になった私は「何をしているの?」と尋ねました。

するとその子は「中学受験のために塾の問題集をやっている。」と言ったのです。

その問題集は大手予備校のものでした。

「中学受験」という言葉を聞いて、私は単純に「かっこいいな!」と思いました。

将来、自分が何になりたいという具体的な夢も特になく、

「中学受験」という言葉の響きがかっこいいと思ったのです。

私はその理由だけで「自分も中学受験をするぞ!」と決めました。


中学受験を考えている子どもなら、普通は小学校4年生頃から本格的に勉強を始めます。

ところが私の場合は小学校6年生の夏ですよ。明らかにスタートが遅すぎます。

しかし父親に「中学受験がしたいので塾に行かせて欲しい。」と頼んでみました。

勉強をしたがっている子どもに対して、協力しない親というのはなかなかいません。

父親は塾に行くことを了解してくれました。

私は心の中で、「友達と同じ大手予備校に行かせてもらえるぞ!」と思っていました。

ところが、父が決めてきたのは近所の個人塾でした。その塾は私を含めて生徒は二人。

中学受験のノウハウもなかったため、私は自分で難しい問題集を買って一生懸命勉強し、

奇跡的に難関中学校に合格しました。


中学に進学してからも、片道約2時間の遠距離通学を乗り越え、

勉強も部活も一生懸命頑張っていました。

中学1年生の時、面談で先生から「このままいけば東大」と言われたほどです。

一方で、知らない間に疲れも溜まっていたのでしょう。

ある事がきっかけで私は中学2年生の夏頃から学校に行かなくなってしまいました。

それから約6年間「ひきこもり」生活をする事になります。

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