2020年8月 2日放送 山﨑洋実さん(第2190回)
- 会場
- テレビ静岡(静岡市)
- 講師
- コミュニケーションコーチ 山﨑洋実
講師紹介
1971年静岡県生まれ。コーチングを学び、
ママ友達向けに「ママのイキイキ応援プログラム」を始める。
ママの特徴に合わせ豊富な事例を用いた講座が
クチコミで評判となり、全国各地で活躍している。
第2190回「もう一度届けたいメッセージ ~心のスイッチ~」
【会話のはじめはイエスから】
ある親子の会話です。
息子と同級生の女の子、はるかちゃんがお母さんとファミレスに行きました。
はるかちゃんは、レジ横のおもちゃ売り場にある人形を手に取って
「お母さん、これかわいい!」と言いました。するとお母さんは
「もう、やだ。似たようなおもちゃ持っているでしょ。
それにあんたすぐに飽きるでしょ。きょうは買わないから、置いてきなさい。」
と矢継ぎ早に言ったのです。
このように、1つ言ったら10返すのがよくあるパターンです。
そしてここでは「置いてきなさい」という行動の指示が入ります。
この会話には『イエス』がひとつもありません。
もしお子さんが「これ、かわいい。」と言ったら
ひとまず「ほんとだね、かわいいね。」と一度『イエス』で返して下さい。
特に感情の言葉が出た時は必ず『イエス』で返して下さい。
『イエス』をたくさんもらった子は、自己肯定感が高い子に育つのです。
【子どもをやる気にさせるコツ】
私自身の話で恐縮ですが、5か月間で15キロ痩せました。
離れて暮らしている母に会う度に「体に良くないから痩せなさい。」
と言われ続けてきましたが、私自身は痩せる気はありませんでした。
もちろん、母は私のことを心配して言ってくれていることもわかっていました。
でも本人が受け取れない時は、どんなに良いアドバイスも役に立ちません。
ところが突然、私自身に「痩せるぞ!」というスイッチが入ったのです。
そのきっかけは、『目標』と『危機感』でした。
「10年後の自分がどうなっているべきか?」
「そこから逆算して今、どうするべきか?」
「痩せたほうがいいに決まっている!」...
まず夢や目標です。
そして「健康でいなければ仕事も続けられない」という「危機感」も後押ししてくれました。
心のスイッチを押せるのは自分だけです。
ではどういう子どもがスイッチを押せるのでしょうか?
それは、まず親が子どもを否定しないことです。
そしてキーワードは「あなたは何かいいものを持っている」です。
常にプラスの声掛けで育った子どもは、自分を奮い立たせる勇気が身に付きます。