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過去の放送

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2021年4月18日放送 高濱正伸さん(第2226回)

会場
三島市民生涯学習センター(三島市)
講師
花まる学習会代表 高濱正伸

講師紹介

1959年熊本県生まれ。東京大学・同大学大学院卒業。
1993年、思考力などを重視した「花まる学習会」を設立。
その後本格的な学習方法を伝授する「スクールFC」を設立。
子どもの「生き抜く力」を育てることを重視した教育が好評。


ポイント第2226回「無人島魂」

「無人島魂」というのは比喩的な言葉です。

ここ最近は世界中の人たちにとって「こんなことが実際に起こるのか...」と

ショックを受けることの連続ではなかったでしょうか。

世界各地で外出ができない自粛生活。

常識や世界観を変えることを余儀なくされ、その中で子育て中のお母さんたちは

24時間ずっと子どもと一緒に過ごすことになりました。

すごく大変だったという話をよく耳にします。

実は心配はこれからも続きます。

一度我慢して頑張って、ほっとした時に疲労感が来たりするのです。

私はアンケートでお母さんたちの思いを尋ねました。すると

「とにかく勉強を教えるのが難しいです。親だと甘えが出て10分も集中できません。

できないうえにふざけた態度にさらに腹が立ち我慢できない自分がいます。」

厳しいけれどこれが現実です。子どもといえども24時間一緒は無理なのです。

そこで「無人島魂」ということになります。

こうした厳しい状況で愚痴を言うか、

プラスに考えて楽しむか、ということが試されています。

例えば都会に住んでいる家族が乗った船が転覆して無人島に流れ着いたとします。

最初はみんな「助かった。」と喜ぶ瞬間があります。

その後ある家族は文句を言いだします。

「あなたが船に乗ろうと言うからこうなったんでしょう!」と

誰かのせいにしたり、ケンカになったりします。

ひとりがネガティブになるとどんどん落ち込んでいってしまいます。

一方、ある家族は

「助かってからいろいろ探検してみたら建物の跡や井戸もある。

風雨がしのげて水もあるので生きていける。これはラッキーだよ。よしやろうか!」。

この2家族の違いは心の違い以外の何物でもありません。

同じ情景をどう見るかであって相田みつをさんの言葉のように

「幸せは自分の心が決める」まさにその通りです。

苦しい時に苦労しながらも前向きに楽しく過ごした経験が絆を強くします。

もうひとつ大事なのは心の問題です。

特にお母さんはもともと心配性です。

苦しい状況でお母さんがひとりで頑張るのは無理があります。

お母さん同士のつながりをどんどん作ってください。

自分の母親やママ友、何でもいいと思います。

そして「つながり」のキーワードは「誰も否定しないこと」、

「受け入れはできなくても受け止めはしよう」、

そして「自分を一番大切にしよう」です。

自分を大切にして、やりたいことを極めて行けば

子育てをしている自分が幸せだときっと気づくはずです。

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