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2022年5月22日放送 齋藤孝さん(第2281回)

会場
三島市民生涯学習センター(三島市)
講師
明治大学文学部教授 齋藤孝

講師紹介

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、
同大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。
専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。
「声に出して読みたい日本語」ほか、著書多数。

番組で紹介した本

「本当に頭がいい人の思考習慣100」著:齋藤孝(宝島社)


ポイント第2281回「本当に頭がいい人の思考習慣」

知識を身につけていて心が豊かな人。それが「頭がいい」人です。
まず大事なのはインプットとアウトプット。入ってきた情報を正しく理解して自分の言葉で話すことができること。例えばテレビで見たこと、雑誌で読んだことをすぐに誰かに話す。すると自分の記憶に残ると同時に自信が持てるようになります。この自信が大事です。さらに感情を込めて話すともっといいと思います。楽しいとか、おもしろいとか...感情とともに話すとお互いが忘れにくくなります。感情が動かなければ心も動きません。
小学3年生くらいの時を思い出してください。当時はみんな活き活きとしていました。それが年齢とともに身体も心も固まり、少々のことでは驚かなくなってしまいます。しかし、驚くという感情こそが知識の始まりなのです。
話の合間にクイズを出すことも頭がいい人の思考習慣です。ポイントは難しすぎないこと。そしてすぐに答えを言うことです。すると「へぇ~、それで?」と次につながります。知識もひとつだけだと忘れがちですが「〇〇といえば~」と関連付けておくと忘れにくくなります。そして知識がつながると教養になります。教養が心を豊かにします。
頭がいい人は情報を整理する力や要約する力、説明する力が備わっています。テンポよく話すと頭もテンポよく動くようになります。私は常にストップウォッチを持ち歩いていて、授業では学生に15秒で答えてもらう練習をしています。すると1人15秒、1分で4人話すことができます。授業中に発表の機会が増え、無駄な言葉も減ってテンポが良くなります。そして前置きをなくして大事なことから先に言う。これは全体像や結論から先に話すということです。短いコメントで言いたいことをスパッという「コメント力」。そのコメント力とセットになるのが「質問力」です。上手な質問をすると相手が気持ちよく話せます。そしてまた質問をすると、どんどん会話が弾みます。
コメントの中で大事なのが「ほめコメント」です。私は大学で国語の先生になる生徒を教えていますから「小説を書いてみよう」という課題を出すことがあります。皆プレッシャーを感じますが発表する時、感想は「ほめコメント」のみというルールに決めておきます。みんなにほめられると続編を書きたくなります。
また、学生には様々なテーマでショートコントを作ってもらいます。例えば「論語」。テーマよりむしろ表現することが大事です。表現することで頭が動き出します。
常にインプットとアウトプット、情報を入れたら出すの繰り返し。その鮮度が大事です。
頭の鮮度を保ちながら心豊かに暮らしていただければと思います。

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