2008年8月23日放送 鈴木一光さん(第1599回)
- 会場
- 浜松市立与進中学校(浜松市)
- 講師
- 児童育成協会理事長 鈴木一光
講師紹介
1947年生まれ。明治大学法学部卒業後、
児童指導員として、日本教育開発センターに。
専門は児童福祉、児童館事業。2020年4月より
公益財団法人 児童育成協会の理事長を務める。
第1599回「子どもは歴史の希望」
私達人間は皆どこかにずるさを持って生きています。例えば道にお金が落ちていたら誰にも気付かれないようにこっそり拾うなど、人が見ていなかったら何をするかわからないところがあります。
そんな私達が作る社会ですからおかしなことが起きるのは当たり前で、この社会を良くしようとするなら私達の子どもを自分よりも少し良い性格にするしかないと思うんです。
良い性格ということはつまり、子どもが幸せだと感じているということです。そして幸せな子どもにしてあげるためには、まずみなさん大人が幸せだと感じていなければいけません。
その上で、子どもを健全に育成するために身に付けさせたい力が5つあります。?@身体能力?A健全な心?B知的適応能力?C社会性?D情操豊かであるということです。病気をしない体力と積極的に何事にも取り組める行動力、人の気持ちが理解できる心が基礎になり、周囲の状況を判断し自分のすべきことを考えられる力が身に付いていきます。
このような力を身に付けさせるためには、野球やサッカーのような集団遊びをさせると良いでしょう。集団には必ず秀でた子どもがいますので、自分は裏方に徹しようなど自分の立場を考えるようになります。親子の関係だけでは自然と親が子どもを導いてしまいますが、友達という集団の中ではお互いに意見や能力をぶつけ合うので、子どもは自然とコミュニケーション能力を身に付けていくのです。ぜひ、遊びの中からたくさんのことを学ばせてあげてください。