こんにちは、たいよーです。
僕の高校の近くに「たこやきパパさん」という
学生にこよなく愛される屋台チックなお店がありました。
アイスをパンで挟んだ「アイパン」
ドライカレーに半熟卵を絡め、秘伝のタレで仕上げた「ドライカレー」
(皆「ドライカレー!」で注文していたので正式名は不明。)
メニューもさることながら、
この「たこやきパパさん」にはほかの店にはない、
一風変わったシステムがあったのです。
まず、支払いはなんとオールセルフ!
ボウルの中に、お金がジャラジャラ入っており、
注文した人は任意でそこにお金を入れるのです。
お釣りがある場合もセルフ!
自分で計算してお釣り分のお金をボウルの中から持っていくのです。
ちなみに店員は三人ローテーションでいて、
このうちの二人は「パパさん」「ママさん」と呼ばれていました。
さらには、OBがお金を投資出来るシステムもありました。
お金がてんこ盛りのボウルの横には、ノートがたくさん置かれています。
ノートは、部活ごとに分かれているわけです。
僕は陸上部だったので、陸部専用ノートの最新項を開くと、
「五千円投資なりby宮下」
などと殴り書きされているのです。
僕たちお金のない後輩たちは、鼻息をフガフガさせながら、
「やっぱあの先輩は違うな」と潤沢な資金を持つ顔も知らぬOBたちに感謝するのであります。
そこで、「5000円-300円=4700円」と
自分が買った分を引いた残金を書いておくのです。
そしてまた他の後輩がやってきて、鼻息をフガフガさせながら、残りの金額を書き…
それが繰り返され、繰り返され、残金0になったら終了なわけです。
もちろん、パパさんとママさんは不正がないかいちいちチェックなどしません。
黙々とたこ焼きを焼き続けているパパさん、ママさんを見ながら、
僕たちは心の中でいつも叫んでいました。
「すごいよ!たこ焼きパパさん!!」
学生時代はなんも不思議に思ったことはありませんでしたが、
今思い返すと、とっても変わったお店でした。笑
話は少し変わりますが、田舎でよく見かける野菜の無人販売。
お金を箱の中に入れ、野菜を持っていくこの販売方法。
なんと盗難被害はまったくないそうですね。
日本人の素晴らしき習慣です!
たこ焼きパパさんのユニークなシステムも
「無人販売の美しさ」が根底にあったからこそ、
成り立っていたのかもしれません。
(たこ焼きパパさんで売り上げが一致しなかったことはほとんどないそうです。)
さて、ほんの少し先の放送になるのですが、
くさデカの告知をさせていただきます。
トータルテンボス大村さんが学生時代を謳歌した沼津で
てんてこまいに!?
あんなお店やこんなお店…いやぁどれもこれも懐かしい!!
あれ、でもこんな人達いたっけ…??
お楽しみに!!