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藤枝市

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辛さがたまらない!2015年に復活した藤枝宿の"幻の漬物"とは?

静岡県を代表するサッカーどころの藤枝市。長谷部誠選手や中山雅史選手といった、多くの日本代表を輩出しています。
水はけの良い肥沃な土壌の山間部は、数々の賞を受賞する「銘茶」の産地。「温」と「冷」をセットで食べる「朝ラーメン」の文化は、朝早くから働く茶業関係者のために始まったと言われています。
豊富で清らかな「水」にも恵まれ、4つの酒蔵がしのぎを削る「銘酒の里」としても知られています。


藤枝市.jpg

Q ぴりっと辛い!復活した"幻の漬物"について問題!

下の写真は旧東海道の宿場町「藤枝宿」で提供されていた"お茶請け"の漬物です。 時代の移り変わりとともに姿を消してしまいましたが、2015年に復活しました。この漬物の名前は何でしょう?

復活した幻の漬物.png

復活した"幻の漬物"






"涙が出る"ほど辛いため、"涙が出る"ほど美しい声で鳴く鳥の名前がつけられています。




日本酒のつまみにも合いますよ。





この名物の正体は...






A 実は...「ほととぎす漬け」なんです。

ほととぎす漬け.jpg

ほととぎす漬け

「ほととぎす漬け」とは?

「ほととぎす漬け」は、奈良漬けにした白うりに和辛子を塗り、塩漬けにしたシソの葉で巻いた漬物です。
「ほととぎす漬け」という名前を付けたのは、昔の旅の侍だと言われています。
ある日、お茶漬け屋で涙が出るほど辛い漬物を食べた侍は、辛さが気に入り、店主に漬物の名前を尋ねました。しかし、名は無いというのです。そこで侍は、ある古歌を紹介しました。

「木枯らしや 木枯らし森の ほととぎす 聞くたびごとに 涙こぼるる」

「ほととぎすの鳴き声が涙を誘う」という内容の一句です。この歌にちなみ、漬物も「涙が出るほど辛い」ことから「ほととぎす漬け」と名付けたということです。

涙が出るほど辛い!ほととぎす漬け.jpg

涙が出るほど辛い!ほととぎす漬け

どうして復活したの?

作り手が高齢となり、一時は製造販売ができなくなってしまった「ほととぎす漬け」。
そんな"幻の漬物"を復活させようと、2015年の「藤枝おんぱく」という地域振興イベントをきっかけに地元の有志が立ち上がりました。「チームほととぎす」が結成され、居酒屋「おもひで横丁」の寺川義則さんが野菜ソムリエやフリーライターの方などと協力し、「ほととぎす漬け」の復活に成功しました。

人気広がる「ほととぎす漬け」

辛いものが好きな方や、昔食べたという年配の方に大好評。県外の方からも人気を集めています。
現在は「おもひで横丁」での提供や注文販売のみですが、今後は土産物店などでの販売も目指しています。

どれほど辛いかは食べてのお楽しみ!.jpg

福達磨

お店の情報

◆おもひで横丁 藤枝市場~
住所:藤枝市駅前2-8-2 沖ビル1階
TEL:054-646-8877
HP:https://www.instagram.com/fujiedaichiba/

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