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175 オレンジも陥落。

22.11.07 Mon | author:松下 翔太郎

まだ全く気持ちの整理ができていませんが、
今の気持ちを書きたいと思います。
長くなりますが、どうかお許しください。

一昨日、11月5日(土)は涙の今季J1最終戦となりました。

私も昨日、今日と朝起きるとまず「悔しい」、「寂しい」という感情になります。

正直、まだ気持ちは切り替えられていません。
先日のJ1最終節で、清水エスパルスもJ2降格になってしまいました。
ジュビロもエスパルスも来年はJ2。
リーグ創設以来初めて、J1に静岡のクラブが不在。

「サッカー王国」と言われてきた静岡にとって非常に厳しい結果となりました。

私は、主にエスパルスの中継を制作しているテレしずでアナウンサーになりました。

入社したのは2016年、エスパルスが初めてJ2で迎えたシーズンです。

学生時代はずっと野球部で、サッカーは休み時間や球技大会での楽しみで
ワールドカップを観るくらいでした。

そんな私が初めてアイスタに行ったのが、2016年4月29日、
J2第10節金沢戦。

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美しい緑の芝、オレンジのユニフォームが輝くピッチ、スタンド。
心地良いサンバのリズム。

全てが、あまりにも新鮮でした。

特にサポーターの作る雰囲気に鼓動が高鳴り、
私にとって初めてスタジアムで観るJリーグは、
強烈な記憶として刻まれました。

そこから、試合を観て週末に一喜一憂するようになるまで
時間はかかりませんでした。

その後入社1年目の冬には、寒さと緊張で震えながら、
初めて生中継でピッチリポーターを担当。

そして、ルヴァンカップや地上波、Jリーグ公式映像DAZNでの
インタビューやリポート、
今は、リーグ戦やカップ戦の実況も担当させて頂けるようになりました。

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勝利した後、スタジアムが喜びであふれる中インタビューをしたのは、
「エスパルス」の選手。

悔しくて肩を落とす皆さんを放送席から見ながら実況するのも
「エスパルス」の試合。

近年で言うと、昨季最終戦での西澤選手の左足でのゴラッソ、
今年7月の鳥栖戦、復帰初戦の北川選手のゴールなど、
サポーターの感情が爆発する嬉しい瞬間を実況したのも「エスパルス」戦。

特に鳥栖戦の生放送中は、ものすごい手拍子が起こり、
溢れる期待感と高揚感でスタジアムが包まれたのを強烈に感じました。

「声が出せずにあの雰囲気を作れるサポーター、凄いなあ・・・」
と思ったのは記憶に新しいです。

全国でも屈指の熱いサポーター、エンブレムに誇りを持って闘っている選手達。

皆さんが団結して勝利に向かっていく姿を
放送席から見ながら実況するのは特別な時間です。

Jリーグの実況はプレッシャーもあり難しいですが、
私にとって最高に楽しみな仕事です。

野球部でサッカーとはほとんど縁のなかった私が、
今ではJリーグがないとやっていけません。

2週間の中断期間ですら、時に長く感じます。
勝てば1週間明るく過ごせるし、負ければ数日悔しい。

でも気づけば、次は勝てると信じて応援している。
もう静岡の魅力にどっぷりです。笑

でも、それこそが「王国」の力だと思います。

サッカーが街中に根付いていて、Jリーグを観てこなかった人を
サッカー好きに変えられる。

静岡でアナウンサーをしているからこそ、
私はサッカーを好きになれたと思います。

自分を変えてくれたエスパルスやJリーグには、
改めて感謝の想いも感じているところです。

そんな王国の力を肌で感じている私が思うのは、
やはりエスパルスもジュビロも強くあって欲しい。

サッカーがこれだけ地域に根付いているからこそ、
常にみんなの憧れであって欲しいです。

厳しいJ2で勝ちを重ね、1年でJ1に帰るためにはどうあるべきか。

再びJ1で輝くためには、どんな道を歩んでいけば良いのか、
既に未来への戦いは始まっています。

サポーターを始め皆さんの暗く沈んだ顔を明るく照らせるのは、
「清水エスパルス」という「オレンジの太陽」しかありません。

毎日明るく、時に熱すぎるくらいに、
クラブを愛する皆さんを照らしてください。

クラブ創設30周年、節目の年の悔しさをこの先の発展に
何としても繋げて欲しいと思います。

そして私も、また再来年にJ1でお仕事を頂けるようにしっかりと勉強し、もっと良い実況ができるように努めます。

来季も、どうぞよろしくお願い致します。

どんなに苦しくても、絶対に1年で!!

清水の、静岡の誇りが、再び燦燦と輝くために。

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